新規就農者と仲間たち、苗を定植 力と知恵を合わせ「堀川ゴボウ」栽培 【舞鶴】

新規就農者と仲間たち、苗を定植 力と知恵を合わせ「堀川ゴボウ」栽培 【舞鶴】

投稿日時:2006年6月16日

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写真=堀川ゴボウの苗を植えるメンバーたち=志高で

正月のお節料理などに使われる京の伝統野菜、堀川ゴボウの栽培に、岡田地区などの新規就農者ら6人が「舞鶴伝統野菜倶楽部」を結成して取り組んでいる。米やイチゴ、万願寺甘とうなどを作り、専門分野の異なる農業者と大工のメンバーが力と知恵を合わせる。由良川近くの志高の畑約30アールを耕し、このほど3900本の苗を定植した。11月からの収穫に向け、京都市内などにも売り込みたいとする。堀川ゴボウは、豊臣秀吉が京都に建てた聚楽第の堀に、住民たちが豊臣家滅亡後にゴミと一緒に捨てたゴボウが、芽を出して太くなったのが始まりとの由来を持つ。品種としては滝野川ゴボウだが、一般のゴボウと栽培法が異なる。10月に種を播いて翌年の6月ごろ一旦引き抜き、長さを60センチほどに切りそろえた後、斜めに寝かせて再び畑に植え、11~12月に収穫する。6月には指1本ほどのものが、収穫時には直径5センチまでの太さに育つ。味と香りがよく、普通のゴボウよりも柔らかい。中は空洞で、そこに詰め物をした料理が有名。料亭などで使う高級食材となっている。府北部の主産地は大江町で10数人が生産する。京都市場では約8000本の取り扱いがある。舞鶴では生産量は年々減少し、台風23号のあった2004年はほとんどなかった。新規就農者の米原浩朝さん(36)=福来=や添田潤さん(28)=西方寺=ら3人は昨年、堀川ゴボウを栽培し1600本を出荷したが、土から掘り出す収穫には手間がかかり、共同で取り組んで面積も広げようと、百姓仲間に声をかけ六人で同倶楽部を作った。購入した苗を3カ所の畑に植え、乾燥防止と除草対策として畑に藁を敷いた。メンバーで大工の徳永啓二さんが製作した道具を使って、畑に斜めに穴を開けて植えやすくするなど、それぞれが得意な仕事で協力する。代表の米原さんは「市場に出荷するほか、みんなで直接取り引きできる店を開拓したい。全国のお節料理に堀川ゴボウの1品が定番になるよう広まれば」と話していた。

【問い合わせ】電話82・0008、JA加佐支店。