戦後60年迎え浮島丸事件から60年 8月に東アジア国際平和シンポ、支援呼びかけ【舞鶴】

戦後60年迎え浮島丸事件から60年 8月に東アジア国際平和シンポ、支援呼びかけ【舞鶴】

投稿日時:2005年6月17日

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戦後60年を迎える8月に、浮島丸殉難者を追悼する会(野田幹夫会長)は、東アジア国際平和シンポジムを開催する。多数の朝鮮人労働者が犠牲となった浮島丸事件から60年、この事件を題材とした映画製作から10年を経て、上映に関わる韓国と中国の学者を招き、追悼を続ける舞鶴市民らと話し合い、東アジアの平和に向け国際交流する。資金不足が課題となっており、同会は支援を呼びかけている。浮島丸事件は、終戦直後の1945年8月24日、青森県下北半島で建設労働に従事させられていた朝鮮人とその家族を乗せた船「浮島丸」が、朝鮮の釜山に向かう途中に寄港した舞鶴湾の佐波賀沖で謎の爆沈をし、乗組員も含めて549人が亡くなった事件。戦後の海難史上、洞爺丸の事故に続いて2番目の惨事となった。市民らが追悼の碑を建て、事件を伝えようと8月24日に追悼集会を続ける。95年には事件を題材とした映画「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」(堀川弘通監督)が、舞鶴市民もロケ参加し完成、各地で上映運動が始まった。この映画の製作者の伊藤正昭さんが、韓国で上映を実現させたのをきっかけに、追悼する会が韓国に招かれたり、03年には韓国の芸能団が舞鶴で公演する交流が生まれた。この3月には初めての中国上映が北京大学であり、伊藤さんと同会の事務局長の須永安郎さんが講演した。戦後60年の節目に、事件を通して市民交流の可能性を探ろうとシンポジウムを企画。パネラーに韓国から延世大学教授(宗教学)の趙載国(チョウ・ジャイコク)さん、中国からは北京大学副教授(哲学)の金勲(キン・クン)さんを招く。須永さんと伊藤さんも出席する。コーディネーターは元外務省職員で、広島市立大学広島平和研究所所長の浅井基文さんが務める。  8月24日の集会の後、午後2時から浜の市商工観光センターで開く。入場無料。夜は市民交流会(有料)を開催する。同会ではこの事業の経費に約300万円を見込んでいるが、資金が不足しており募金の協力を呼びかけている。
【問い合わせ】電話62・2374、事務局。募金の受け付けは郵便振替番号01030―7―59465 浮島丸殉難者を追悼する会。

写真=昨年の追悼集会の様子