成生の陶芸家・高井さん 日展・工芸美術部門で通算7度目の入選 【舞鶴のニュース】

成生の陶芸家・高井さん 日展・工芸美術部門で通算7度目の入選 【舞鶴のニュース】

投稿日時:2003年12月9日

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大浦半島の成生に住む陶芸家、高井晴美さん(39)が、今年の第35回日展・工芸美術部門に入選した。1991年の初入選からこれで通算7度目を数える。作品名は「潮流」。自分の内面を海を通して表現した大作のオブジェで、希望のメッセージを込めた。多くの人に支えられている思いが作品に反映している。作品は12月17日から来年1月16日まで、京都市内の京都市美術館で展示される。
 日展は明治40年の第1回文部省美術展覧会を初めとしてスタート、日本の美術界をリードしている。毎年各地の作家が応募し、厳しい審査を通過した入選作が巡回展で披露される。今回は陶芸などの工芸美術部門で1129点の応募があり、入選作品は625点だった。
 高井さんの作品「潮流」は高さ約60センチ、重さ20キロ。緑色に仕上がっている。7月から6点を制作したが、ひびなどが入って破損するなどして、気に入ったものは1点しか残らなかった。「暗い時代の中、少しでも希望を持てるようになって、人の励ましとなり自分も元気になりたい」という思いを土に込め、波が上昇するイメージを形にした。
 91年から京都市内で作家としてスタートし、3年連続で日展に入選した。94年、漁業の集落で知られる故郷に戻ってからも、自宅前に広がる海からインスピレーションを受け日展に挑戦してきた。また、身体障害者や高齢者の福祉施設などでも指導している。
 高井さんは「ここに住んでいても全国レベルに並ぶ作品を作りたいと思って毎年挑戦しています。ふるさとに戻って9年になりますが、多くの人に支えられていることを実感できるようになりました」と話している。
写真=入選作と同型のオブジェと高井さん