恩師慕い笑顔の合奏 城北中吹奏楽部元部員たち 吉田元校長囲み 20年間熱血で力伸ばす指導 退職後も市民吹奏楽団の結成に尽力 音楽の楽しさ教わる【舞鶴】

恩師慕い笑顔の合奏 城北中吹奏楽部元部員たち 吉田元校長囲み 20年間熱血で力伸ばす指導 退職後も市民吹奏楽団の結成に尽力 音楽の楽しさ教わる【舞鶴】

投稿日時:2014年9月30日

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城北中学校吹奏楽部で約20年間、顧問を務めた元校長の吉田登さん(85)=綾部市於与岐町=から指導を受けた卒業生たちでつくる「吉田会」が、吉田さんを招き旧交を温めようと、9月23日、円満寺の舞鶴グランドホテルで懇親会を開いた。各地から62人が参加し、恩師を前に演奏も披露した。元部員たちはいまも音楽に携わる人も多く、熱血指導で吹奏楽一筋の吉田さんを囲んで思い出話を交した。
 尋常小5年でトロンボーンを始め、舞鶴中学校の音楽部で演奏を続けた。戦後、中学校教師となって城北中に1957年赴任し、その年に25人の生徒で吹奏楽部を創部。旧公会堂での演奏会、地区の小学校の運動会での応援演奏などもした。
 66年からは関西吹奏楽コンクールに府代表として7回出場し、70年には毎日放送子ども音楽コンクール西日本大会で優秀賞を受け、厳しくも熱心に生徒たちの力を伸ばす指導に励んだ。一時転勤を経て城北中に戻り80年まで顧問を務め、校長として89年に教師生活を終えた。退職後も舞鶴市民吹奏楽団の結成に尽くし初代団長に就任し、吹奏楽の魅力を伝えた。
 そんな吉田さんを慕う1期の元部員たちが59年に吉田会をつくり、後の卒業生も加わり交流を重ねてきた。昨年、14期などの卒業生ら約20人が集まった際、他の部員たちからも集まる機会を設けてほしいとの要望があり、約25年ぶりに一同に呼びかけ懇親会を企画した。
 群馬、埼玉などからも駆けつけ、中には卒業以来初めて吉田さんに再会する人もいた。同会代表で一期生の山本公彦さん(72)=引土=は「生徒会が中心になって廃品回収で80万円をつくり、育友会の支援も得て楽器を揃え、夏休みに猛特訓して秋の運動会で初披露した」と創部時のエピソードを披露し、「きょうは先生をお迎えでき、みんなと喜び合いたい」と開会のあいさつをした。
 続いて神戸市でアマチュアとして演奏をする16期の安達雅美さん(57)や、市民吹奏楽団に所属する元部員たちが城北中校歌などを演奏し、懐かしいコンクールなど部活動の歩みを写真で見た。安達さんは「演奏に行き詰った時、とにかく1年間楽器の虫になって練習しろと言われたことは一生忘れられない」と述べた。
 13期生で弥栄小学校校長の大西寛治さん(59)=喜多=は「何とか達成感を味あわせたいという吉田先生の思いが、中学生の僕らにも伝わってきた。教師の道に進んだことや、母校の城北中で吹奏楽部の指導をしたことにも、吉田先生の影響が大きい」と話す。
 MAF管弦楽団と合唱サークルで活動する14期の江宮志げ子さん(59)=福来=は「厳しい一面、とても熱心な指導を受けました。夏休みの部活動では財布ごと渡されアイスクリームをご馳走になり、お正月には自宅に招かれ食事をいただいたりと楽しい思い出ばかりです」と振り返っていた。
 吉田さんは「その時に思ったことを言ってきただけで、立派な指導をしたわけじゃない。とにかくさぼってはだめ、一生懸命やることを伝えてきた。これだけの教え子が集まってくれて、とてもうれしい」と笑顔で談笑していた。

写真左=教え子と談笑する吉田さん
写真中=思い出を語る1期生たち
写真右=恩師を前に演奏する元部員たち