府の「現代の名工」に米山さん(生菓子製造) 「明日の名工」には芝原さん(建築塗装) 【舞鶴のニュース】

府の「現代の名工」に米山さん(生菓子製造) 「明日の名工」には芝原さん(建築塗装) 【舞鶴のニュース】

投稿日時:2004年2月3日

0402031

0402032

府は、産業分野で優れた技能を発揮している人を対象とした府優秀技能者表彰(現代の名工)と、次代を担う優れた若手技能者に贈る府青年優秀技能者奨励賞表彰(明日の名工)の受賞者を発表した。舞鶴からは現代の名工に生菓子製造に54年携わる「双鶴庵」会長の米山博章さん(73)=南田辺=、明日の名工に建築塗装の「芝原塗装店」工務部長の芝原隆浩さん(35)=福来=が選ばれた。表彰式はきょう2月3日、京都市の府公館であった。
 今年は現代の名工に府内から17職種の18人、明日の名工には12職種の12人が選ばれた。受賞者の職種は人体模型製作やクリーニング、西洋料理、和服仕立てなどがある。
 米山さんは先代の父の鉄治さんと、地名の鶴にちなんだ和菓子をつくろうと取り組み、昭和27年に「鶴の里」を創作した。鶴の頭部、くちばし、胴体を表す赤、黒、緑の羊羹を、鶴の羽に見立てた白い羽二重もちで手巻きし、絶妙の味と触感を生みだした。  気温や湿度によって羊羹の固さも異なるため、それを調整して炊き上げるのは長年の勘が必要。さらに、3種類の羊羹を組み合わせたり、外のもちを適当な厚さにするのもすべて手作業となっている。このため力仕事は3代目の息子の隆一朗さんに任せるが、博章さんの経験が製造には欠かせない。
 「鶴の里」は昭和30年には全国菓子観光大博覧会で名誉大金賞を受賞するなど多くの賞を受けた。舞鶴の土産物として受け取った全国の人から注文が相次ぎ、息の長い舞鶴を代表する名産品に育った。米山さんは「これからも体が動く限り作り続けたい」と話している。
 芝原さんは家業を継いで昭和63年からこの仕事を始めた。兄とともに3代目となる。建築塗装をはじめ公共塗装など6種類の1級技能士資格を持っている。平成11年の日本塗装工業会主催の建築塗装技能競技会では努力賞も受けた。天気に左右される仕事で、顧客のニーズを的確に把握しての塗装が難しいという。
 住宅やビルなどの外壁や内装関係の仕事が多い。最近では環境に配慮した無鉛の塗料の数も増え、鉄やコンクリートなどの現場に合わせて使い分ける必要も生まれている。仕事の段取りを指示するため軽トラックで現場を飛び回り、6年間で約16万キロも走った。芝原さんは「賞に恥じないように仕事を続けていきたい」と話していた。
写真左=舞鶴を代表する名産品を作り出した米山さん
写真右=塗料を調合する芝原さん