嶋田さん(森)が書道芸術院大賞受賞 淡墨で力強く自然の壮大さを表現【舞鶴】

嶋田さん(森)が書道芸術院大賞受賞 淡墨で力強く自然の壮大さを表現【舞鶴】

投稿日時:2008年4月4日

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このほど開かれた第61回書道芸術院展(財団法人書道芸術院主催)で、森の府教委職員、嶋田寛子(のりこ)さん(雅号・麗雲、34)が、漢詩や現代書など各部門を合わせた中から、最も優秀な作品に贈られる書道芸術院大賞を受賞した。歌人の佐々木幸綱さんの短歌を、淡墨で力強く自然の壮大さを思わせる作品に仕上げた。嶋田さんは「これからも書と向き合って、多くの作品を作り残したい」とする。  佐々木さんの歌「北風を天の怒濤と聞きながら抱く一魂の巌となり」に、自然の大きさを感じて題材に選んだ。縦60センチ、横180センチの紙に、2カ月かかって約200枚を仕上げた中から、現代書の部に出品。5部門の審査会員候補(918人)の作品の中で、「にじみと乾筆のバランス、力強さがすばらしい」と講評され、ただ1人の大賞に選ばれた。  「気持ちよく書けて満足していたので、受賞の知らせにはびっくりしました」と感想を述べる。大賞を受けたことで、今後は同展の審査員を務める。  祖父の姿を見て小学校1年生で筆を持ち始め、中学校2年で入った書道教室で、いまな亡き中村江月さんから書の面白さを教わり、書道を続けることを約束した。その後現在まで南田辺の松山龍雲さんの教室に通うほか、関西書道協会会長の砂本杏花さんにも師事。集中して創作に浸る喜びを感じようと、年間15~20の公募展や展覧会に出品を続ける。舞鶴市展の委嘱作家もする。  「小品を書いて家に飾ってもらうことも楽しみ」とし、3月まで事務職員として勤務した舞鶴養護学校では、卒業証書や生徒たちの製品の題字にも筆を奮った。「その日の湿度などによって紙と墨の状態が異なり、思わぬ作品に仕上がったり、いまの自分の気持ちを写す鏡にもなる面白さが書にあります」と、筆を持つ楽しさも伝えていければとする。

写真左=大賞の賞状を手にする嶋田さん
写真右=佐々木幸綱さんの短歌を作品にし大賞を受けた嶋田さんの書

【舞鶴】