堀上自治会上組 「地域の財産後世へ」 お地蔵様、神々しく甦る 建物の彫刻復元、金箔も新調【舞鶴】

堀上自治会上組 「地域の財産後世へ」 お地蔵様、神々しく甦る 建物の彫刻復元、金箔も新調【舞鶴】

投稿日時:2013年3月8日

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堀上自治会上組が所有する地蔵菩薩とそれを安置する建物の宮殿(くうでん)や厨子(ずし)の修復が終わり、このほど地元に戻ってきた。欠けていた建物の彫刻などの飾りや欄干などが復元され、金箔も新しくなって神々しい光を放っている。8月の地蔵盆でお披露目されるのを、住民たちはいまから楽しみにしている。
 地蔵菩薩と宮殿などは江戸期の天保年間に造られたとされ、1891(明治24)年に修理し、1921(大正10)年には木地の建物に金箔が張られた。普段は倉庫に保管されているが、毎年8月の地蔵盆に町内に祀られる。
 宮殿は台座も含めて高さ1.4メートル、縦、横とも1メートル。これまでにも何度か修理はしてきたが、龍などの彫刻や垂木の一部が壊れ、屋根には亀裂が入り金箔も汚れが目立っていた。住民たちで長年積み立てをし、地蔵盆のお供えのお金を合わせ、初めての大掛かりな修理をした。総費用は約200万円。市の補助も受けた。
 昨年8月から京都市内の仏具店と仏師に預け、約半年かけて作業が行われた。建物全体に新しく漆を塗って金箔を張り、欠けた彫刻や垂木なども取り付けた。真っ黒に汚れていた地蔵菩薩も法衣や顔に色彩が施された。
 同上組地蔵係の藤田伊佐雄さん(81)は「見事にきれいになりとても満足しています。先輩たちが大修理に備えて積み立てをし、守り伝えてきた財産なので、今後も受け継いでいきたい」と話している。

写真=修復を終え真新しくなった建物の宮殿