商店街空き店舗 住宅活用案 舞鶴高専の学生が研究発表【舞鶴】

商店街空き店舗 住宅活用案 舞鶴高専の学生が研究発表【舞鶴】

投稿日時:2015年2月17日

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舞鶴高専の建設システム工学科の学生たちがこのほど、商店街の空き店舗や空き地を住宅として有効活用するアイデアを考え、浜の八島商店街内にある同校のサテライトラボ「よろず」で報告会を行った。同校が取り組む文部科学省の「地(知)の拠点整備事業」の一環で、市の受託研究として行われ、商店街関係者や市職員らが学生の提案を聞き意見を交わした。
 街の中心に位置し利便性が高い商店街は、高齢化社会などにも対応できることから、市民が戻り、活発な生活活動を誘発する目的で研究が行われた。
 東地区商店街(八島、大門、三条、七条)の店舗を参考に、建築コース4年の17人が、間口6メートル×奥行き20メートルの敷地を2~3階建ての「戸建て住宅」に、専攻科建設・生産システム工学専攻2年の2人が、間口12メートル×奥行き24メートルの敷地を8階建ての「集合住宅」として活用する提案のパネルと模型を展示し、7人がプレゼンテーションも行った。
 専攻科の学生の現状調査では、八島74、大門119、三条109、七条71の店舗数に対し、空き店舗(八島15、大門37、三条20、七条8)▽空き地(八島0、大門4、三条1、七条2)▽駐車場(八島3、大門12、三条8、七条9)で、駅から離れるほど空き店舗が増え、建物の汚れや傷みが目立つことなどが挙げられた。77人に行ったアンケートでは、商店街の用途として買い物が39%、通路が15%で、空き店舗の認知は87%、有効活用すべきという声は80%を超えていた。
 専攻科2年の日浦修さん(22)は、「人が集まる場所」と「光」をコンセプトに、高齢者の終(つい)の住まいとしての集合住宅を提案。店舗の1、2階を吹き抜けにし、住人と買い物客の導線を同じにすることで交流を生み、3~8階の住居は高齢者の気配を常に感じられるようガラス張りにし、木製の日よけで光が外に漏れる仕組みを考えた。
 戸建て住宅を提案した学生からは、1階の道路側に趣味のスペースを設けて通行人とライフスタイルを共有する家や、遊び場を設けることで子どもたちが集まってくる家、2階の大きな窓から漏れる光で商店街に生活を展示する家、道路と店舗が地続きの構造をそのまま生かし、住居と商店街が一体となった空間として活用する案などが発表された。

写真=高齢者が住む8階建ての集合住宅案をプレゼンする専攻科2年の日浦さん