台風23号水害で「歴史資料ネットワーク」 三日市の土地台帳など修復ボランティア【舞鶴】

台風23号水害で「歴史資料ネットワーク」 三日市の土地台帳など修復ボランティア【舞鶴】

投稿日時:2005年2月18日

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災害被災地の歴史資料の救済・修復のボランティア活動を続けている「歴史資料ネットワーク」(代表・奥村弘神戸大学文学部助教授)のメンバーが2月17日、三日市の前区長、佐藤富太郎さん(67)方で、台風23号の水害で被害を受けた区所有の土地台帳などの資料の救済に取り組んだ。歴史資料ネットワークは、1995年2月に阪神大震災で被災した歴史資料保全をするため、関西に拠点を置く大阪歴史学会、日本史研究会、神戸大学史学研究などを中心に開設された。昨年の新潟・福井水害でも、現地を回って歴史資料の救済に取り組んでいる。台風23号の由良川の氾濫で、多くの家屋が床上浸水の被害を受けたことから、同川流域の民家に保存されている歴史資料を調査。床上浸水した佐藤さん方に、和だんすに保管されていた区所有の明治、大正、昭和の土地台帳などの行政資料約60点が被害を受けたことを知り、舞鶴市教委、舞鶴地方史研究会、府立丹後郷土資料館と協力して救済に当たった。この日、同ネットワークの松下正和事務局長ら4人が訪問した。昨年12月に応急処置として、墨書された和紙綴じの資料などにエタノールを噴霧して以来、2回目の訪問で、明治15年の土地台帳などをピンセットで一枚一枚はがして、キッチンペーパーを挟んで吸水作業を行った。作業を見守った佐藤さんは「区民の皆さんに申し訳なく思っていたが、これで後世に資料が引き継がれます」と喜んでいた。松下事務局長は「水害に遭った古文書などは、市販のエタノールとキッチンペーパーで、誰でも救済できるということを知ってほしい」と話していた。

写真=歴史資料の救済に当たるメンバー