児童養護施設「舞鶴学園」と韓国の施設 相互訪問で同世代や異なる文化に触れる【舞鶴】

児童養護施設「舞鶴学園」と韓国の施設 相互訪問で同世代や異なる文化に触れる【舞鶴】

投稿日時:2008年2月1日

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【舞鶴】

泉源寺の児童養護施設「舞鶴学園」(桑原教修園長)が、韓国仁川市の同施設「シオン育児院」との交流事業に取り組み、1995年からスタートして50人以上の子供たちが訪韓した。同じ施設で暮らす韓国の同世代や異なる文化に触れる体験を通して、子供たちは多くの収穫を肌で感じとり、自分の進路に活かすなど学園にとって欠かすことのできない事業になっている。  93年7月に日本で開かれたアジア児童交流事業のため、来日した育児院の中学生たちを学園で受け入れたのがきっかけ。健やかな子供たちの様子にどんな育て方や支援をしているのか知りたくなり、職員らが同年12月に韓国を訪問。交流事業の思いを固め、育児院と協議を重ねた。計画を聞いた舞鶴市内の実業家から両施設分の交通費、滞在費などの資金支援の申し出を受けた。  95年8月まず同育児院から舞鶴へ、12月に舞鶴からと相互訪問を開始した。メンバーはいずれも中高生3、4人と職員。多くの朝鮮人が亡くなった浮島丸事件の殉難の碑を案内する。一方、キリスト教系の同育児院でクリスマスのミサなどに参加する。学園の移転で訪問が見送られた1回を除いて毎年続ける。  交流を重ねる中で韓国の歴史に向き合う必要ができ、事前に戦争の悲劇を学んだり、見学先に韓国独立記念館を組み入れた。参加した1人は両国の橋渡しの仕事をしようと卒園後、大学でハングル語を学ぶ。資金援助のない現在は、公的補助金の対象外の事業のため職員たちが支援する。  桑原園長は「家庭生活の体験の少ない子供たちにとって、この交流は広い視野で物事をとらえ、自分の将来を見つめる力を着ける機会になっている。今後も中身を練って続けたい」と話す。  昨年は12月23日~同29日、学園の中高校4人と職員が訪れ、互いの施設での暮らしぶりを話し合った。白糸中3年の川原政也君(15)は「血はつながっていなくても同じ施設で暮らす仲間は、家族同然なのを韓国でも感じた。短い滞在だったけれど自分のシオンの一員になれた」、同3年の廣嶋克彦君(同)は「みんなとても明るくフレンドリーでした。今年の夏に韓国から来る人とよい交流をしたい」と話していた。

写真=交流する両国の子供たち=昨年12月、韓国のシオン育児院で

【舞鶴】