元小・中学校教諭で絵画サークル「柊」の三國さん 15年間の集大成に初画集を自費出版【舞鶴】

元小・中学校教諭で絵画サークル「柊」の三國さん 15年間の集大成に初画集を自費出版【舞鶴】

投稿日時:2008年11月28日

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元小・中学校教諭で、絵画サークル「柊」に所属する三國滋子さん(74)=魚屋=が、15年間描きためた作品をまとめた初めての画集(A4判、75ページ)をこのほど自費出版した。退職後に本格的に絵に打ち込み、成生など漁村で見かける網をテーマに、子供のころの思い出も重ねながら描き続けている。来年四月には、舞鶴や綾部市展などで受賞した大作を一堂に紹介する個展も予定している。  終戦の1945年に小学校6年生だった三國さんは、家族とともに台湾から引き揚げてきた。戦後、両親は漁業関係の仕事で忙しかったため、妹3人の世話や家事もこなした。その時、けし炭を手に炊事場のセメントの床いっぱいに、絵を描いていた思い出を今も鮮明に覚えている。  絵はずっと好きだったが、三笠小や城南中などでの教員や子育てで多忙な時間を過ごし、94年の定年退職後に絵に向き合い始めた。幾人の画家から油絵の指導を受け、初めて出品した公募展の受賞を機に、ますます創作に熱が入った。創元会の会友にもなった。  出品作を描く上でテーマを一つに絞る。子供のころ両親が漁業の仕事をする姿や、自宅前に干してある地引網の風景に親しみ、網の美しさを感じていたことから、吉原や伊根などで見かけた網を力感あるタッチで描く。100号などの大作にも取り組み、舞鶴市展で特選、今年は綾部市展で市展賞を受けた。  これまでの作品を一度まとめようと、300点以上ある中から選び、伊佐津の印刷会社モトキに画集の製作を依頼。「網」「風景」「人物」「花・静物」で構成し、これまで受賞した作品など93点を掲載した。300部作り一部は絵の仲間に贈ったほか、販売もしている。  三國さんは「潮の香りまで画面から感じられるように描くのは難しいです。今後も自分にしかできない表現に挑戦し、また画集ができるよう元気に描き続けたい」と話し、日展の出品を志している。来年4月24日~26日、市政記念館で個展も開く。

写真=完成した画集を手にする三國さん

【舞鶴】