倭文神社の男神坐像など5体の神像群 6月15日まで市郷土資料館で展示【舞鶴】

倭文神社の男神坐像など5体の神像群 6月15日まで市郷土資料館で展示【舞鶴】

投稿日時:2005年5月31日

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今田の倭文(しどり)神社に伝わる男神坐像など5体の神像群(市指定文化財)が、北田辺の市郷土資料館で展示されている。「源義経と静御前に逢える」をテーマにした展示会の中で、義経と同時代の舞鶴の文化財として同館で初めて公開した。時代を経た神像から地域の信仰のありようを見ることができる。6月15日まで。源義経は平安後期から鎌倉時代に活躍した武将。市指定文化財となっている糸井文庫は、丹後地方に関連のある江戸から昭和初期にかけての錦絵や書籍などを含んでいるが、その中から義経と静御前に関する錦絵と読本などの展示会を、4月から7月までを前期、来年1月から2月までを後期にして開催している。そうした資料に合わせて、同時代の舞鶴の文化財も紹介しようと展示を入れ替えながら出品。今回は1994年に市指定文化財となった倭文神社の神像群を展示した。男神坐像(鎌倉時代、高さ32センチ)と男神立像(室町時代、同73センチ)、狛犬(同、同38センチ)、2体の随神倚坐像(同、同63センチ、同67センチ)の計5体。97年から翌年にかけて修理され、その後は5体とも同館で保管していた。水田に囲まれた森の中にある倭文神社は、「延喜式」神名帳にも記される古社。山陰系の織物の神様とされる。かつて氏子は池内地区10カ村のほか、七日市や倉谷、福来などにもおり、広い地域の村人の信仰を集めてきた。神像群は1本の木から彫り出し、専門の仏師の手によるものと見られる。また、胸元に彩色したものも。男神立像は顔の前面にかけて切り落としたような剥離がある。中でも男神坐像は冠や衣、目鼻立ちの表現が巧みで、すぐれた作品との評価も高く、昨年8月に京都国立博物館の「神々の美の世界」展に出品された。開館は午前9時~午後5時。入館は無料。月曜休み。
【問い合わせ】電話75・8836、同館。

写真=展示されている男神坐像などの5体の神像群