中高生の美術 個性スマートに 文化の仕掛人事業でアートスクール 総合文化会館で3月12、13日に作品と記録展示【舞鶴】

中高生の美術 個性スマートに 文化の仕掛人事業でアートスクール 総合文化会館で3月12、13日に作品と記録展示【舞鶴】

投稿日時:2016年3月4日

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舞鶴市文化の仕掛人事業「まいづるスマート(smART)スクール」(市、市文化事業団主催)が2月、浜の総合文化会館で計3回行われた。京都造形芸大の教授ら3人を講師に、中高生が世界や時間を考えながらアートを創作し、個性を育む仕組みを学んだ。作品と記録は3月12、13日午前9時~午後5時、同館で展示される。(渡辺由徳)
 昨春に同芸大を卒業後、舞鶴市の「文化の仕掛人」に就任した下野文歌さん(23)が、舞鶴で現代アートを学べるスクールをと企画。会館のホワイエを活用したワークショップには、城北中や東、西高などの美術部員らが参加した。
 現代美術家の椿昇教授のジオラマづくりでは、22人がグループに分かれ、「5角形の土地の1辺が50メートル」「大きな岩」「神殿」のキーワードで世界の繋がりを考え、段ボールや新聞紙などで、「数百年に一度、岩が現れる街」や「隕石が祀られている街」などを創り上げた。
 デザイナーのCHIMASKI(ちますきー)さんによるアクセサリーづくりでは7人が、熱を加えると縮小する透明のプラスチックの板で、「舞鶴らしくて可愛いくない」ピンブローチづくりに挑戦。スマートフォンの画像を描き写したりしながら、マナヅルのはく製、地酒「純米吟醸 大杉」、特色を色で表した地形など、視点の違いを表現した。
 最終日は16人が、画家グスタフ・クリムトの油彩画「kiss(キス)」に描かれた男女を、粘土で立体造形に。時間を30分、10分、5分、…15秒と、だんだん短くして6体制作し、並べて変化を鑑賞することで、時間との関わり方が1人1人違うことや、作品を読む力を学んだ。全員で丸や三角を描き続け、単純な仕組みから複雑で魅力的に見える作品も創作した。
 宗教人類学者の植島啓司教授を交えた座談会では、一般参加の27人が大ホールのステージ上で、「美」や「日本人の型」などについて考えた。
 城北中2年の西岡幸菜さん(14)は「今までにない経験で、アイデアを試せておもしろかった」、東高2年の日向花愛さん(17)は「3回通して違う考え方や新しい捉え方が知れて、意識してできることを普段からしていなかったことにも気付けた」と話していた。

写真=椿教授(左)とCHIMASKIさん(右)を講師に、絵画を粘土で立体造形にして学ぶ中高生たち