中村さん(上安)、豊富な経験活かしモロッコへ JICAシニア海外ボランティアで草の根交流【舞鶴】

中村さん(上安)、豊富な経験活かしモロッコへ JICAシニア海外ボランティアで草の根交流【舞鶴】

投稿日時:2010年3月19日

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上安の中村禮子さん(62)が、国際協力事業団(JICA)のシニア海外ボランティアとして、3月23日から2年間、アフリカのモロッコ王国に派遣され、観光業に携わる人材を育成する学校で、日本人観光客向けの料理の指導や日本文化の紹介などに務める。舞鶴で培ったものや豊富な海外経験を活かして、草の根の交流を深めたいとしている。  中村さんはオーストラリアの学校で教員を務めたり、マグロの研究で世界的に知られる元京都大学准教授で夫の泉さんの助手として、ヨーロッパなど36カ国に滞在した。泉さんが2002年から2年間、モロッコに近いチュニジアの研究機関でシニア海外ボランティアに従事した際にも同行、現地の人たちに魚のさばき方を指導し、障害者施設を支援するチャリティー・ディナーを開き、鮨づくりをした。  観光を重要な産業とするモロッコは、日本人観光客の誘致に力を入れている。タコを日本へ輸出しているように水産国だが、現地では魚を生で食べる習慣がなく、日本人の好みに合う魚料理などができる人材の育成が課題。管理栄養士の資格を持つ中村さんは各国の食について研究し、アラブの食文化、魚介類にも精通していることから、「これまでの経験を活かして今度は自分がやろう」と応募した。  アガディール市のホテル観光高等技術専門学院(生徒数約450人)に赴任し、現地の食材を使ったアジア向けの調理法、魚の鮮度の見分け方と保持管理、うま味を出すための調味料の使い方、華道や着物の着付けなど日本文化を教える。  中村さんは「山と海に囲まれた舞鶴で培ったものや、自然との調和を大切にする日本文化を伝えたい。そしてモロッコで学んだことなど異なる文化の風を持ち帰りたい」と話す。友人に研いでもらった使い馴れたマイ包丁10本を持参する。

写真=使い慣れたマイ包丁を持参する中村さん