不登校の児童・生徒の「聖母の小さな学校」 苦しい中に希望見いだし男子生徒1人卒業【舞鶴】

不登校の児童・生徒の「聖母の小さな学校」 苦しい中に希望見いだし男子生徒1人卒業【舞鶴】

投稿日時:2008年3月18日

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不登校の児童・生徒のための上安の民間教育施設「聖母の小さな学校」(梅澤秀明・良子代表)で3月15日、1人の男子生徒(16)の卒業式が開かれた。生徒は「1人ぼっちで苦しかったことを聖母で話すことができるようになった」と1年間の歩みを述べた。茶道や中国語などを指導し見守ってきた人らも出席し、生徒と思い出を語り卒業を祝った。  聖母では卒業単位が決まっているわけではなく、自分を見つめて次のステップに踏み出す力のついた生徒を卒業という形で送りだしている。今年は中学卒業後の約1年間、聖母で学んだ男子生徒がこの日を迎えた。  生徒は中学2年ごろ、学校に行けなくなった当時を「死にたいと思うほど苦しかったけれど、誰もまともに係わってくれなかった。もう1人で生きるより仕方がないと思った」と振り返る。穏やかな表情の内の苦しい気持ちを、打ち明けることができない日々を過ごした。聖母に入学して6カ月後、少しずつ自分を受け止めることができるようになった。  卒業式では、梅澤秀明さんや同学校を支援する元中学校校長の青木信一さんらが1年の成長の様子を紹介し、「君は1人ではありません。多くの人が応援しています」と述べた。生徒も「梅澤先生たちがぼくのことで一生懸命になってくれて、人と話をしたいと思えるようになり、苦しい中でも希望が持てました」と感謝の気持ちを伝えた。生徒は今後、仕事や学業に向けて歩みだす。  また、卒業式に先立ち、在校生らが参加した中国大連・北京の学習旅行(2月18日~22日)の報告会もあった。大連市民の家や旅順の農家で家庭料理で歓待を受けるなど、一般の旅行では体験できない交流をしたことを発表した。  学校の運営を支援する「聖母の小さな学校を支える会」(川崎弘会長)は、市民に募金への協力を呼びかけている。特に今年度は低調で昨年度の3分の2ほどの募金状況となり、厳しい運営が続いている。  学校は基礎教科などの学習のほか、困難に向き合う力をつけようとサマーキャンプや多くの体験学習も採り入れ、教育関係者や市民たちもボランティアで講師を務める協力をする。現在8人が在籍する。民間施設であるため運営は厳しく、不足分を同会が募金で補っている。昨年度は約350万円を贈った。  寄付は1口1000円。郵便口座番号は00980ー1ー162920 聖母の小さな学校を支える会。
【問い合わせ】電話77・0579、同学校

写真=梅澤さんから卒業の色紙を贈られる生徒

【舞鶴】