カフェレストラン「ほのぼの屋」六田さんの日々描く DVD・ドキュメンタリー映像が反響を呼ぶ【舞鶴】

カフェレストラン「ほのぼの屋」六田さんの日々描く DVD・ドキュメンタリー映像が反響を呼ぶ【舞鶴】

投稿日時:2009年12月22日

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精神障害者たちが働く舞鶴市大波下のカフェレストラン「ほのぼの屋」で、裏方や利用者たちのまとめ役などを担う六田宏さん(27)の日々を描いたドキュメンタリー映像が、DVD「しごとのいみ」にまとまり、反響を呼んでいる。障害を抱えながらも仕事を通して変わっていき、家族を支えに生きる様子が伝わる。「お客さんに満足してもらえることが僕の喜び」と誇りを持って仕事に向き合っている。障害者たちの働く姿から人の働く意味を考えてほしいと、教材制作などの会社代表でベストセラー本『全脳思考』の著者の神田昌典さんの支援で、きょうされん(共同作業所全国連絡会)と同社が各地の福祉施設で働く障害者3人を主人公にドキュメンタリー映像を制作した。その中にレストラン、ホテル、ウエディング事業で収益を上げ、雇用と賃金を確保し注目を集めるほのぼの屋が選ばれ、利用者20人の中でリーダーを務める六田さんが取材を受けた。2007年から8年にかけ撮影が行われた。02年のオープン当時から勤務の六田さんは、強迫性障害を持ち薬を服用しながら働く。クロスなどのクリーニング、予約人数に合わせてのテーブルと人員の配置、ウエディングの準備など全体の指揮をとる。同じ職場で働く知的障害の女性と結婚し、5歳の長男と4歳の次男の父親にもなり、来年3月には3人目が産まれる。42分の作品には開店準備の様子、家族ができ仕事に対する気持ちが強くなった姿、子供たちと過ごす風景も収録され、病気で自信を失いかけていたが、仕事や家族への想いが力強く描かれている。また、心を閉ざす夫の心を開けようと、寄り添う妻の印象的なシーンもある。福祉関係者の会合などで上映されたり、今秋から一般販売も行われ、「元気をもらえた」などの感想が寄せられた。六田さんは「薬を飲みながら毎日働くことは大変ですが、それは僕だけではありません。障害を持つ多くの人たちの必死に頑張っている姿を知ってもらうきっかけになり、少しでも偏見がなくなれば」とし、「ほのぼの屋は自分を表現できる場所。障害を言い訳にせずプロの自覚を持ち、楽しく厳しく仕事に臨みたい」と話している。3作品を収めた3枚組DVDは1万5000円。きょうされん会員は1万500円(会員は年会費3000円)。ワークショップほのぼの屋(電話66・7710)で扱っている。

写真=開店準備をする六田さん