カトリック吉祥寺教会の後藤神父(東京都武蔵野市) 日星高で講演、カンボジア辺境の地での学校づくり語る【舞鶴】

カトリック吉祥寺教会の後藤神父(東京都武蔵野市) 日星高で講演、カンボジア辺境の地での学校づくり語る【舞鶴】

投稿日時:2007年12月25日

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【舞鶴】

 カトリック吉祥寺教会神父の後藤文雄さん(78)=東京都武蔵野市=が、カンボジアでの辺境の貧しい農村で学校づくりに取り組む。同国の難民の子供14人の里親になったのがきっかけで、その里子の”息子”と一緒に14校目を建設中だ。12月21日、上安久の日星高校(北村司郎校長、273人)のクリスマス週間行事で講演した後藤さんは、「人の幸せのために本当に必要ならできる」と生徒たちに語りかけた。  来日して行き場のない難民の子供たちを1981年から引き取り育てた。その1人にメアス・ブン・ラーさんがいる。陸軍将校の父と王族出身の母を持っていたが十歳のころ、国民を大虐殺したポル・ポト派に連行され、殺されないために身元を隠し少年兵になった。命令でベトナム兵を襲い、ナイフで3人を刺殺した。80年ごろ、難民キャンプに逃げた。  働きながら学校を卒業し就職もしたが、過去の忌まわしい記憶に苦しみ何度も自殺を考えた。そんな彼と一緒に後藤さんは94年、カンボジアを訪れラーさんは妹1人と再会した。そしてプノンペン近郊の農村の僧侶から手紙を渡される。「村人に希望を与えたい。日本の皆さんの力で学校を作って下さい」。  二人は学校建設を決意し、翌年から後藤さんの私財150万円で活動を始めた。日本に永住の予定だったラーさんは祖国に戻って活動の実務を引き受け、後藤さんは継続的な取り組みができるようにと、NPO法人「AMATAK カンボジアと共に生きる会」を設立。援助の手が行き届かない辺境の村々に、13の小学校を作ってきた。  今秋、第19回毎日国際交流賞(舞日新聞社主催)も受賞した後藤さんは招かれた日星高で、子連れの神父の存在を拒絶された当時や学校作りの経過、来年1月に14校目の竣工式を迎えると紹介。「人の幸せのために自分に何が出来るか真剣に考えることが大切。言葉は違えどもハートがあれば通じる。こうした行動は自分の心を豊かにしてくれます」と温かく話した。続いてクリスマス・ミサを執り行い、世界の平和のために生徒らと一緒に祈った。

写真=日星高の生徒たちに活動を語る後藤さん

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