アジアで初、世界基準のMSC漁業管理認証 府機船底曳網漁業連合会に「海のエコラベル」【舞鶴】

アジアで初、世界基準のMSC漁業管理認証 府機船底曳網漁業連合会に「海のエコラベル」【舞鶴】

投稿日時:2008年10月3日

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京都府機船底曳網漁業連合会(舞鶴市、川口哲也会長)が長年積み重ねてきたズワイガニとアカガレイの資源保護の取り組みが、イギリスのNPO法人・海洋管理協議会(MSC)から持続可能で環境に配慮した漁業であるとして、アジアで初めての漁業管理認証を取得した。自主的な漁獲制限などによる資源回復の成果が評価され、「海のエコラベル」として広く知られる世界基準のMSC認証を受けた。10月9日、京都市内で認証の授与式がある。  MSCの認証制度は、水産資源の適切な管理▽海洋環境の保全などの原則に基づき審査し、水産物に付ける認証マークによって、漁業者の努力を消費者にわかりやすく伝え、消費者にもそのマークの水産物を選ぶことで資源を守る漁業を支える意識をもってもらう狙いがある。すでに欧米を中心に世界39カ国で、マーク付きの商品が延べ1690品目流通している。  府立海洋センター(宮津市)を通して、MSCの認証への申請を勧められた連合会は、2004年に予備審査を経て、06年2月からオーストラリアの認証機関の科学者らが現地調査やデータの精査をし、2年半かけて認証を取得した。  連合会は舞鶴9人、間人5人、網野1人の計15人の底曳漁業者で作る。今回対象のズワイガニとアカガレイは府沖合を漁場とし、漁期は11月~翌年3月20日。アカガレイについては漁期はないが、ズワイガイの漁期以外は捕獲しない取り決めをしている。年間ピーク時の漁獲量はズワイガイ369トン(64年)、アカガレイ477トン(81年)。  しかし、80年ズワイガニは58トンにまで減少したため、その後資源を守る漁業へと転換、アカガレイは91年71トンに減り資源管理計画を作成した。海洋センターの協力も受け、操業禁止区域の設定▽脱皮直後の水ガニの漁獲制限▽拡大した網目の導入などを進め、90年代前半からズワイガニは回復傾向に。05年~07年の3年間の平均はズワイガ219トン、アカガレイ126トンにまで増えた。  川口会長は「MSCの認証を得られたことはこの上ない喜びですがあくまでも通過点であり、資源・漁場の管理を持続的に行い、次代に豊かな海を引き継ぎたい」と話していた。  連合会事務局によると、すでにMSCマーク入りの商品販売を展開する大手スーパー、イオングループや国外からも取り引きの申し入れがあるとし、早くも流通業界からも関心を集めている。

写真=認証のロゴマークを手にする漁業者たち(アミタ提供)

【舞鶴】