アイデアいっぱい活用法、舞鶴高専で発表会 国の登録有形文化財「神崎ホフマン窯」【舞鶴】

アイデアいっぱい活用法、舞鶴高専で発表会 国の登録有形文化財「神崎ホフマン窯」【舞鶴】

投稿日時:2008年2月19日

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国の登録有形文化財となっている神崎ホフマン窯の活用についての発表会が2月14日、白屋の舞鶴高専で行われた。授業で研究テーマとして取り組んできた学生たちが、海水浴場に近い立地を活かしてキャンプ場やドイツ風海の家、トロッコ列車をアクセスに活用するなどのアイデアを盛り込んだ案を説明した。発表会は市民にも公開され、保存をすすめる関係者も聞き入った。  西神崎にあるホフマン窯は1897(明治30)年に登り窯として築かれ、舞鶴軍港の建設に必要な煉瓦を製造。大正末期にドイツ人が開発したホフマン式に改良され、現在は全国に4基しか残っていない。小型煙突が半倒壊するなど老朽化が進んでいることから、昨年11月に市民らが「神崎煉瓦ホフマン式輪窯の改修保存をすすめる会」(松尾心空会長)を発足した。  所有者の舞鶴文化教育財団から舞鶴高専の小野紘一校長が窯の補強と活用の協力を依頼され、建設システム工学科4年生と建設・生産システム工学専攻科1年生が都市計画などの授業で研究テーマに取り組み、現地調査や住民へのアンケートをするなどして活用法を探った。  発表会では土木工学を専門とする小野校長が窯の主煙突の修復法について、周囲を囲む方法や分割して保存、地盤改良などの案を紹介。続いて学生たちを指導した同科の尾上亮介准教授が、群馬県にあるシモレンホフマン窯が乗馬クラブの中心的な施設として活用されており、同じように修復法が検討されている最中と報告した。  学生たちの発表では、海水浴場や由良川に隣接する自然豊かな立地に恵まれている一方、まだまだ市民に貴重な窯の存在が知られていない点、アクセス道路の不便さなどの現状を指摘。そうした分析に基づき、キャンプ場やオールシーズンの海の家、臨海学校、窯を利用したレストラン、煉瓦造り体験施設などのアイデアを述べた。  同専攻科1年の青木堅一朗さん(21)と伊庭卓也さん(同)は「今回調査をするまでホフマン窯を知らなかった。窯だけだとインパクトが弱いので、トロッコ列車をアクセスの方法に取り入れた」と話していた。発表を聞いたNPO法人赤煉瓦倶楽部舞鶴の馬場英男理事長は「窯を市民に知ってもらうことの大切さを改めて感じた。どの提案もいい内容だった」と講評した。

写真=神崎ホフマン窯の活用法を述べる学生たち

【舞鶴】