「食をモチーフ」命への尊厳を込めて描く 9月13日まで、きぬかわことみさん絵画展【舞鶴】

「食をモチーフ」命への尊厳を込めて描く 9月13日まで、きぬかわことみさん絵画展【舞鶴】

投稿日時:2004年9月10日

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 舞鶴市西神崎在住の画家、きぬかわことみさんの絵画展が、浜のギャラリー・サンムーンで開かれている。「ライフ・シリーズ」として、食卓にのる玉ネギや青リンゴの水彩と油彩の新作、人の貪欲さを描いた初公開の作品など37点を展示。人の命を支えるすべてのものの命への尊厳を込めている。9月13日まで。きぬかわさんは神崎の海辺のアトリエで創作活動を続け、ギャラリーを併設して作品を展示している。明るい色彩感の花などの静物画、自分の感じたことをイマジネーション豊かな表現で描き上げた作品がある。ここ数年、食の安全を揺るがす事件が続き、その根底には人の欲望の果てし無さと他の命に対する謙虚さがないことを感じ、命に対する尊厳を感じてほしいと、食をモチーフにライフ・シリーズを制作した。青いテーブルクロスの上の皿に1つの玉ネギがのる「食卓/オニオン」は、これから食べられる玉ネギが静かに語りかけている。同作品は水彩と油彩の2作を描き、対比できるようにした。また、食べられる命の一方で、喰らう人の貪欲さを描いた4点のシリーズも初公開。不可視な敵の放射能に汚染されていく人をクレヨンなどで描いた「毒を呑みこむ」など、強いメッセージが込められている。きぬかわさんは「人は他の命を犠牲にして命をつないでいますが、最近は無意味に多くの命を取り上げている。すべてのものに対して命を感じる謙虚さを持ちたい」と話していた。期間中、画廊に滞在している。
【問い合わせ】電話63・4858、サンムーン。

写真=ライフ・シリーズ「食卓/オニオン」の水彩と油彩対比作品