「舞鶴の歴史 まほろば逍遥」を出版 市文化財保護委員の高橋さん(北田辺)【舞鶴】

「舞鶴の歴史 まほろば逍遥」を出版 市文化財保護委員の高橋さん(北田辺)【舞鶴】

投稿日時:2006年9月1日

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写真=地元の府議会議員の後援会報に10年間26回の連載をまとめた本と高橋さん

市文化財保護委員を務める高橋聰子(としこ)さん(68)=北田辺=が、地元の府議会議員の後援会報に10年間掲載する連載「舞鶴の歴史 まほろば逍遥」が、このほど一冊の本にまとまり出版された。丸木舟の見つかった五千年前の古代から、由良川の舟運、信仰を集める金比羅さん、戦時中の家屋疎開、田辺城下の暮らしなど、多岐にわたる歴史の話題を切り取った。平易な文章でわかりやすいと好評だ。1冊1000円で販売中。  千歳利三郎府議の後援会報「潮風」に、舞鶴の歴史に親しんでもらえる読み物をと依頼を受け、1996年10月から執筆を始めた。その後、年に4回、最近では2回のペースで連載を続け、2006年6月までの26回を1冊にまとめ、同府議の事務所が出版した。  舞鶴出身の高橋さんは大学で史学科を専攻し、主婦をしながら中世時代の志楽や大浦地区の志楽荘、河辺中の河辺八幡神社の大般若経などの調査・研究に取り組んだ。市文化財保護委員をはじめ、舞鶴地方史研究会にも所属する。会報には、これまで取り組んだ研究の成果や講演したテーマなども活かし、自分の興味のある話題を扱った。  96年に60年祭が行われた天台の金比羅さんの項では、戦時中は戦の神様として、無事の帰還を祈る家族が棒に貼った武運長久の御札で参道が白くなるほどだったと、その信仰の厚さを紹介した。また、江戸時代初めの書「丹後風土記残欠」によって、若狭湾にあった凡海郷(おおしあま)が、701年の大宝地震で海中に沈み、その山頂の1部が現在の冠島と沓島であるとされる説が一般にも信じられているが、地震研究家による調査でその説は創作とする報告を伝える。  高橋さんは「一話読み切りでどこからでもページを開くことができます。気軽に舞鶴の歴史に触れてもらえれば」と話している。本は連載と同じタイトル名で、A5判、110ページ。1000部印刷した。舞鶴堂書店、千歳事務所で販売している。

【問い合わせ】電話78・9235、同事務所。

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