「京大水産実験所」創立30周年で製作 デジタルフォトアルバムに貴重な1枚 【舞鶴のニュース】

「京大水産実験所」創立30周年で製作 デジタルフォトアルバムに貴重な1枚 【舞鶴のニュース】

投稿日時:2002年9月3日

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舞鶴市長浜の京都大学大学院農学研究科付属水産実験所が、今年創立30周年を迎えたのを記念して、デジタルフォトアルバムを製作したが、その中に昭和30年ごろの水産学科の全景が撮影された写真が収められている。上空から写したもので火薬廠の庁舎や兵舎、病院などの旧海軍時代の面影を残しており=写真=、これまで市民の目に触れることがなかった貴重な写真。現在その庁舎も取り壊しの予定で、旧海軍施設はほとんど姿を消すことになる。アルバムの充実のため写真収集の協力を呼びかけている。
 京大水産学科が戦前に火薬廠爆薬部だった施設を利用して昭和22年に開設されたが、同47年に京都市内に移転。跡地に水産実験所が設置された。今年30周年を迎えたのを機会に、実験所の歴史を写真でたどろうと、実験所の上野正博助手がアルバムを企画し、CD150枚を製作してOBらに配った。
 元職員や学生たちから写真を寄せてもらい、1956年から65年までの校内の施設や行事、風景、「時の流れ」と題して当時のまちの様子などの写真を掲載した。その中の1枚が昭和30年ごろの水産学科全景を収めている。だれが撮影したのかは不明で、実験所会議室に展示されていたという。
 戦前の昭和4年(1929)に爆薬を製造する海軍施設が建設され、それらの建物をそのまま水産学科の施設として利用していた。鉄骨赤れんが作りの庁舎は本館として、兵舎は講堂と学生宿泊所として使った。写真にはそれらの施設をはじめ、同じく旧海軍時代の病院、内部がれんが造りの煙突も見ることができる。
 現在の水産実験所では旧海軍のものとしては本館と倉庫、海岸の護岸、燃料庫だけが残り、その本館も老朽化で取り壊しの予定となっている。上野さんは「さらに記録として写真集の充実を図りたい。水産学科や当時の町の様子を写した写真があれば貸してほしい」と協力を呼びかけている。

【問い合わせ】電話62・5512、実験所の上野さん。