「みずなぎ学園」の障害者たちが陶芸や絵画 アート活動で個性を発揮、展覧会に出品  他県の授産施設や成生の高井さんらとともに 【舞鶴のニュース】

「みずなぎ学園」の障害者たちが陶芸や絵画 アート活動で個性を発揮、展覧会に出品 他県の授産施設や成生の高井さんらとともに 【舞鶴のニュース】

投稿日時:2003年11月7日

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舞鶴市鹿原の知的障害者授産施設「みずなぎ学園」(森下多恵子園長)の障害者たちが、個性的な造形の陶芸や絵画作品を次々と生み出している。実用的な製品もつくる一方、障害者たちが自分の思いを表現するアート活動へと志向を変えている。作品は枠にはまらない楽しさや、人の持つ豊かな世界と可能性を見る側に与えている。11月16日から綾部市志賀郷町の酒蔵さざ波を会場に、障害者の芸術活動に力を入れる奈良と滋賀の授産施設と、成生の高井晴美さんら作家とともに展覧会に出品し、様々な個性をぶつけ合って交流する。
 みずなぎ学園は64人が通所で利用。現在その中の14人が、自由な発想で陶芸や絵画を作って販売している。その表現の中から大小の架空の人形、遺跡の出土品を思わせる原始的な造形物など、どれも枠にとらわれない、面白くて生き生きとした作品が生まれている。以前に比べ縫製など色々な分野の作業をすることで、自分の得意な素材に出合って、作品の表現に自分の持ち味を発揮している。
 また、60人が入所する更生施設でも今年4月から、陶芸などの創作活動を取り入れた。市民からもオリジナルあふれる作品に関心が集まっている。同施設更 生部長の植田泰正さん(50)は「自分のイメージを膨らませて表現するアートに比重が移ってきた。個性的な作品づくりをして、みずなぎは面白いことをしていると思ってもらえれば」と話していた。
 展覧会「楽居(らっきょ)」には、4カ所の授産施設が陶芸や絵画などを展示する。奈良市のたんぽぽの家では、障害者が絵画や書などの作家として各地で個展を開き活躍している。滋賀県江南町のやまなみ工房、同県大津市の唐崎やよい作業所もアート活動を積極的に取り入れている。共同出品する陶芸作家は舞鶴から日展に6度入選した成生の高井さん、綾部の釜輪楽仙人さん、美山の辻朋子さん。
 同園は出品に合わせて、釜輪さんの野焼きでの作品づくりに参加し、素朴な土の風合いを残した作品が仕上がった。作品づくりをする男性利用者(51)は「これからも自分にしか出来ないものを作りたい」と話していた。
11月16、同22、同23、同24、同29、同30日
綾部市「酒蔵さざ波」へ来場呼びかけ
 出品を呼びかけた主催者の中丹養護学校教諭で、画家の西村美紀さん(29)は「1年前、やまなみ工房の作品を見て、その感動が忘れられなかった。展覧会では出品者を障害者でなく、同じ作家の目線で見てほしい」と来場を呼びかけている。展示は11月16、同22、同23、同24、同29、同30日の午前11時~午後5時。入場無料。
【問い合わせ】電話090・3993・4550、さざ波事務局。
写真左=野焼きの作品(右側2つ)と土をねる人たち
写真中=奇妙な顔の作品
写真右=野焼きの作品