「まだできることある」 大船渡へクッション送り1000個 洋裁デザイナーよしださん 仲間たちと支援続ける 被災地訪れ、山積みのがれきを見て【舞鶴】

「まだできることある」 大船渡へクッション送り1000個 洋裁デザイナーよしださん 仲間たちと支援続ける 被災地訪れ、山積みのがれきを見て【舞鶴】

投稿日時:2012年4月20日

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東日本大震災で被災した岩手県大船渡市の市民たちを支援しようと、舞鶴市七条中町の洋裁デザイナー、よしだ敦子さん(59)が、三角クッションを作って送る活動を続けている。友人や教室生の協力も得て、昨年4月から始めて今月で作った数は1000個。被災地を訪れ復興にまだまだ遠い様子に、継続して取り組む気持ちを強くするとともに、被災地の現状を伝える報告も行っている。  震災後、支援金をつくるバザーで三角クッションを製作・販売したのが始まり。その後、硬い床の避難所で休むときに使ってもらおうと、洋裁教室の生徒らの協力で毎月50個を目標に作り、知人の紹介で知り合った大船渡市在住の志田克子さんが被災者に配っている。  既成の四角形のクッションを三角に畳み、伸縮性の高い布地を裁断し、ポケットやリボン付けなど役割分担して完成させる。毎月一度、作業日を設けているが自主的に集まってくれている。材料費、送料の約2万円の費用はよしださんが負担するほか、市民や生徒たちも協力してくれた。  仮設住宅で暮らす人たちからお礼のはがきが届く。体一つで高台に逃げた美容師(67)からは「仕事を再開し、美容室の椅子の背もたれに使っています」とある。別のはがきには「うたた寝の時に使っています。1年たって少し落ち着いた」と記されている。  毎回作業に参加している教室生の今儀弥生さん(78)=行永東町=は「被災地のみなさんの前向きな様子を感じています。喜んで使っていただけていることが私たちの励みです」と話す。  よしださんは昨年7月には大船渡市の仮設住宅を回って直接被災者に手渡し、今年1月~2月にかけ南三陸町や釜石市もNPO法人難民を助ける会の案内で視察。津波で2人が亡くなった福祉作業所、最後まで避難を呼びかけ津波にのまれた防災対策庁舎、廃墟となった学校など痛ましい現場を次々と目にした。  「山積みのがれきを見て、まだ自分にはできることがあると思い、向こうから『もういいよ』と言われるまで支援を続けようと決めました。小さな活動ですが、協力してくれている仲間たちと気持ちも一緒に届けたい」と話している。  4月22日午後1半時から森の南公民館で開かれる南舞鶴女性の会の総会で、よしださんが支援活動や被災地の様子を話す。クッション作りへの参加も歓迎している。
【問い合わせ】電話64・4424、よしだ洋裁

写真=300句を収めた句集「志楽」と南さん